エビデンスに基づく臨床予防歯科セミナー(1日コース)

「治療を希望して来院する患者さんがほとんどだけど、予防をはじめて患者さんは来てくれるのか?」
「予防セミナーにいくつか参加したけど、やることが多すぎて、スタッフが疲れてしまい断念した。」
「予防をやっているが、定期的に患者さんを呼んで清掃するだけで、歯を守れている気がしない。」
「これから開業するけど、予防型歯科医院としてやっていきたい。」

こういう悩みがある方は、このセミナーへの参加をお勧めします。


加藤大明歯科医師は、専門的な学歴と著名な予防型歯科医院での実践経験をベースに、「地方型」「都市型」「親子継承型」の3つの異なる背景を持つ歯科医院を開業し、これらの医院はいずれも「予防のために通う歯科医院」として地域で認識されています。また、豊富な経験と多くの分野にわたる科学的研究を基にした歯科医療のメタ認知により、「予防の質の向上」に取り組んでいます。

もう一人の講師である加藤雄大歯科医師は、米国、マルメ大学を経て、イエテボリ大学の歯周病科の歯周病専門医プログラム(3年間)にて歯周病とインプラント周囲炎に関するヨーロッパの専門医資格を取得し、北欧歯科にてスウェーデンと同じコンセプトの歯周治療を歯科衛生士たちと協力し実践しています。

講師の略歴はこちら。


「スウェーデンのエビデンスに基づく歯科医療」と「カリオロジーに基づく日本の予防歯科」の融合が実現しました。それは、まるで引き算をされたような、極めてシンプルな予防歯科の在り方です。
特別な道具は必要なく(もちろんあれば便利ですが)、患者さんを型にはめることなく、多様な健康観を持つ患者さんに、技量や考え方も多様な歯科医師と歯科衛生士が安定した結果(=予防に通うことで歯が残る)を提供できます。」
エビデンスの力で、あなたの医院を真の予防型歯科医院へと進化させてみませんか?


<2024年度 日程>

申し込みフォームはこちら→https://forms.gle/6nv9WHpsfmxGNDLU9


4期:東京6月コース:6/30(日)満席となりました。
5期:東京9月コース:9/1(日)満席となりました。
6期:福岡12月コース:12/8(日)→キャンセルにて1枠空席がでました!
※2025年は東京、大阪、および福岡にて開催を予定しています、ご期待ください!


<内容>
1.患者スタッフと共有すると予防が行いやすくなること(エビデンスに基づいたシンプルな予防歯科の肝)
2.明日から医院の予防の質を高めること1(う蝕予防・カリオロジー)
3.明日から医院の予防の質を高めること2(スカンジナビアンペリオドントロジー)
4.明日から医院の予防の質を高めること3(患者の健康観と行動を変える方法)
5.最低限あったほうがいい予防型医院のシステム&ハード
6.よくある質問とtips(予防歯科に取り組んできた方がよくひっかかること)
7.実際の取り組み例(福岡:学研都市歯科・矯正歯科 芳賀剛先生)(東京:このは歯科医院 幡野紘樹先生)


<主なトピック>
歯科の歴史/リピートレストレーションサイクル/スウェーデンは気づいた/アクセルソン研究/う蝕とペリオ/定期的に通えばう蝕とペリオは予防されるらしい/補綴も長持ち/う蝕と歯周病は人によってなりやすさが違う/メインテナンス間隔に正解なし/毎月メインテナンスを行った方がよい患者/う蝕になりやすい患者を見つける方法/唾液検査は必要?/う蝕と歯周病を予防すれば歯は残る?/歯根破折の予防/クラックの予防/義歯の鉤歯は危ない/短縮歯列はあり/告知とコミットメント/患者のう蝕リスクの把握方法/う蝕ができてからでないとリスクはわからないか?/服薬アドヒアランス/科学的に正しいこと=重み/う蝕予防で絶対に必要なこと/う蝕ハイリスク者に追加すること/フッ化物だけ使っていればいいのか?/砂糖?プラークコントロール?/エミネンスも認める/う蝕予防の答え/コントロールが簡単なう蝕ハイリスクケース/フッ化物を使いたくないと言う人/再石灰化療法(非侵襲的う蝕治療)の基本/鉄板バイトウイング/レントゲン透過像の濃さ/Hidden Caries/う蝕の進行は遅い(多くの臨床的ヒント)/根面う蝕/標準的な歯科医療の流れ/応急処置は大切/ツールとしての規格資料/定期的なPMTCでは歯を守ることはできない/歯は患者が守る/ツールとしてのPMTC/染め出しゼッタイ/マイハイジニスト/ツールとしての個室/北欧歯科の使用機材/生存を許される歯科医院/怒って帰る患者と疲れるスタッフとあきらめる院長/どこでもできる予防型歯科医院/難易度高/「知らない」と「意志がない」の違い/コンプライアンスマトリックス/情報と知識だけでは人は動かない/健康行動理論/ツールはたくさんある/スカンジナビアンぺリオ/生まれつき歯周病になりやすい人がいる/環境的リスク因子は減らせる/リスクに応じた予防/メンテ中になくなりやすい歯/分岐部病変こわい/結局診査と診断が大切/歯間ブラシを処方/根面の形態/メンテ時に絶対やること/した方が良いこと/メンテの時間割/他多数 ※内容は2023開催回のものです。

※セミナー前、セミナー終了後に希望者にはZOOMで質疑応答、ディスカッションを行なっています。

<会場>
福岡:デンツプライシロナ株式会社 福岡ショールーム
東京:デンツプライシロナ株式会社 東京・銀座ショールーム

<時間>
9:00〜17:00(8:30開場)

<募集医院数>
6医院(歯科医師1名、勤務歯科衛生士1名参加可能)

<受講方法>
以下の申込みフォームよりお申込みください。オプション(追加参加)をご希望の方は選択してください。お申し込み後、受講料の総額および振込の案内をメールにてお送りいたしますので、お振込をお願いいたします。その確認を持って正式の参加の決定といたします。(原則として受講料の返金は致しかねます。ご了承ください。)

<申込みフォーム>
https://forms.gle/6nv9WHpsfmxGNDLU9

<受講料>

セミナー費用262,000円(税込)
早割(2024年3月までの申込/入金)238,000円(税込)
オプション
勤務歯科医師の追加参加1名につき88000円(税込)
勤務歯科衛生士の追加参加1名につき33000円(税込)
<受講料に含まれるもの>
事前と事後あわせて2回の1 on 1セッション、オンライン補講、スライドPDF、2ヶ月に1回のオンライン論文抄読会への招待(無料/後追い視聴可能)

<持参していただくもの>
PC、iPad、iPhoneなどPDFがAirdropで受信できる媒体

参加した歯科医師の感想
1:これから開業する歯科医師

 来月に新規(継承)開院を控え、2日前からスタッフとともに開院前の研修をスタートしたばかりと いうタイミングで受講させていただきました。私の感想の結論として、スタッフとの意識の共 有、科学的根拠のある知識の擦り合わせ、患者さんへのアプローチの方法など予防型歯科医院と しての基盤となる情報が網羅されており、準備期間として設けていた約1ヶ月でスタッフに伝えよ うとしていた内容が、このセミナーでほぼ達成されました。開院前に歯科衛生士のみならず歯科 助手や受付の方と受講することにより、医院の方向性を共通理解・共通認識することができる有 意義なセミナーだと感じました。 できる限り歯を残そうとする予防型の歯科医院づくりは、歯科医師が複数台のチェアを走り回り 治療を繰り返すようなスタイルではなく、その医院で働く人たち皆でチームをつくり、目標に向 かっていく必要があります。特に予防に携わる歯科衛生士の存在は欠かすことができませんが、 その歯科衛生士への教育が行き届いていなければ患者さんからの信頼を得ることは難しいと考え ます。 講演中、加藤先生はじめ講師の先生方がさまざまなトピックの根拠となるエビデンスを紐解いて くださり、情報量は膨大ですが、結論がわかりやすくまとめられているので、お話を聞いた後は 頭の中はスッキリ。あの情報量を自力で論文の精査から内容の取捨選択をすると考えると先が見 えずに、すぐ歯を削りたくなります。昨今は情報過多で、どの情報を信じたら良いか患者もスタッ フもわからなくなりがちだと感じています。わからないまま診療をしていると無駄な情報・科学 的に根拠のない情報を患者さんに伝えている可能性があります。インターネットの情報に惑わされ ず、できるだけシンプルに引き算をしながらエビデンスに基づいた仕組みをつくることで、患者さ んの理解度があがることはもちろんのことスタッフの働きやすさにもつながり、医院の総合力が 上がると感じました。 今回学ばせていただいた情報を元に、残りの準備期間でスタッフとともに当院のスタイルを作っていきます。

2:すでに予防型歯科医院を長く開業している歯科医師

先生のお話を聞けたことで、自分の進んでいる方向が間違っていないことを再確認でき、とても安心しました。一人、医院の中で改善を続けてきましたが、加藤先生の講義は過去から現在に至るまでの変化が感じられる内容で、唾液検査の実施の必要性やこれまでやってきたからこそ、これでいいんだと思える内容でほっとしました。ブレずに進むことの不安や最近の流行りに流されそうになることもありましたが、ますます愚直に医療の本質を突き詰めていきたいと思いました。スタッフ全員に加藤節を聞かせたいと思うほど、とても素晴らしいセミナーでした。

3:口腔外科をルーツとして開業している歯科医師

今回のセミナーでは、科学的、現代的な予防歯科医療を実践する上で、必要な知識、エビ デンスの要点が解説され、その上で患者の「本当のニーズ」を踏まえ、どのような方向性 で、患者ー医療スタッフが共に歩んでいくべきかが、1日を通して、1本の太い幹として 提示されていたと感じられた。

特に参考になった点:

・歯を守っているのは誰か?ー患者自身である ・歯科医療者は患者に「何を達成すべきか?」という「目的」を提示する ・医療におけるニーズとは「患者の要望」ではなく「治療の必要なところ」

 殊更に歯科医療者のセミナーでは微細なこと(たとえば、歯ブラシや補助的清掃用具に どのメーカーの何を使うべきか?など)に拘りがちであったように感じているが、今回の セミナーでは、医療者が本来向くべき方向性を示し、プロセスではなく、結果にコミット することの重要性を説いたことは参加者にとって新鮮であったのではないか。

・当院でも、歯科医と歯科衛生士のディスカッションは患者毎の、細かい、テクニカルな 話に陥りがちであり、本質的な議論ができず、苦労する場面が多かったが、今回スタッフ と一緒に講義を拝聴する機会を得たことで、コミュニケーションが取りやすくなった。

・芳賀先生の講演が後半に入ったことで、エビデンスに基づいた予防歯科を実践する歯科

医院の将来性を共有することができた。

・1日がかりの長い講義であったが、休憩時間が適切で、間伸びすることなく、実際の症 例写真やエピソードを交えて解説がなされていたため、スタッフは飽きることなく集中し て学ぶことができたと感じられた。

4.開業4年目歯科医師

先日のセミナーはエビデンスの集積とTipsのスライドで、じゃあこうしたらいいよね、という示唆を頂けたので非常に臨床に落とし込みやすい内容でした。

現在スタッフの人数がカツカツで、日々目の前の仕事に追われている衛生士に、システムの変更を提案するのは憚られたのですが、むしろ「ウチのやり方、検査しなすぎじゃないですか?」と軽くキレられました

確実に彼女には響いていたようです。

以前から提案していたけど、スルーさせていた事案も、両先生の話に基づくものであれば受け入れてもらえて、やはり説得力がちがうなと。

ウチの小児担当の代診は

「学生時代に熊谷先生の講義を受けた以来の衝撃」とのことでした。

セミナー以来、切削のタイミングに関しては何やら思うところがあるようにみえます。

あの日以来、あっという間に、いわゆるリコールに関する考え方、やり方が変わりました。

後は継続と、必要に応じて変化させていかないといけないので、またご相談させてください。

とても有意義で頭パンパンの一日でした。

5. 予防型歯科医院開業歯科医師

予防中心の診療システムを開業当初から取り入れてきましたが、アップデートをするたびにメンテナンス業務が複雑化している状態でした。また、新しいスタッフに教育する内容が多くなり過ぎて、スムーズな移行に苦慮しておりました。

今回セミナーを受講した結果、自院で行ってきた処置の重要度を再評価し、優先順位をつけることで、基礎となる予防システムの簡略化ができると考えています。また科学的な裏付けがあることで、個々の患者に対する応用にも自信を持って対応できると思います。それとスタッフ同伴で学習を行うため、情報が共有化できて患者管理の煩雑さからも解放されるのではと期待しています。

6.開業歯科医師

めちゃくちゃ勉強になりました。そして面白かったです。

論文がベースにあるとこんなにも説得力があり

面白いものなのだと再度実感いたしました。

特にクラック歯への対応などは、

実感的にそうだろうとは思っておりましたが、

やはり切削介入するには相当な勇気がいり

結局様子見になることが多くありましたが、

エビデンスを示し患者さんに選択してもらうようにしてもらうことは

とても重要で、すぐに実践いたしました。

スタッフもとても面白かったようです。

帰ってから他のスタッフとも共有しました。

ちょうど院内のメインテナンスのシステムを少し変えようとしていたところだったので

先生の講義をもとにチェンジ中です。

申し込みフォームはこちら→https://forms.gle/6nv9WHpsfmxGNDLU9