セミナーQ&Aをもとに患者さん向けに解説|フッ化物・根面むし歯の予防情報UPDATE
本記事は、当院の歯科医師加藤大明が東京にて行った歯科衛生士向けセミナーのQ&Aの内容を患者さん向けにリライトした「歯の学校の中級編」です。
元記事はnoteのこちらのページです。
https://note.com/tasty_kalmia484/n/nda90709d4489
目次
Q1: フッ化物洗口は必要?フッ化物歯みがき剤だけで十分?歯科医院でのフッ化物塗布にはどれくらい意味がある?
A1: 結論からいうと、むし歯予防の基本は、年齢に応じたフッ化物配合歯みがき剤を毎日使うことです。元記事でも、American Association for Dental, Oral, and Craniofacial Research の公式声明として、1,000〜1,500ppmのフッ化物配合歯みがき剤を1日2回使用することが標準的なう蝕予防法と紹介しています。また、むし歯リスクが高い方には、6か月ごとの専門的フッ化物応用が推奨されています。
つまり、正しいフッ化物の使い方とは、毎日のフッ化物歯みがきをベースにして、リスクの高い方は追加で洗口や専門的フッ化物応用を組み合わせるような手法です。
もし
「自分は洗口液も使った方がいいのか」
「フッ化物の濃度はどれを選べばいいのか」
「子どもと大人で使い方は違うのか」
と迷われる場合は、担当の歯科衛生士や歯科医師にどうぞ遠慮なくお尋ねください!
Q2: 根面カリエスに塗布した薬は、一度でよい?定期的に続けた方がよい?
A2: 根面カリエスとは歯周炎や加齢により歯ぐきが下がることにより露出した歯の根にできるむし歯です。歯みがき粉メーカーは「大人むし歯」と表現している場合もあります。歯科医療関係者からの質問は、これの進行を防ぐ、商品名サホライドという薬があるのですが、その使い方についてでした。
根面カリエスが止まっているかどうかを見るポイントとして、
- 色調の変化
- 硬さ
- 表面の状態
が挙げられています。しかし、患者さんご自身で判断するのは困難なので、歯科医院で確認する必要があります。
またサホライドを塗布した部位にプラークがついていないか確認することが重要です。サホライドは「薬を塗ったから終わり」ではなく、その後に汚れがたまりにくい状態を保てているかで、7倍近く、その後のむし歯の発生リスクが変わります。
サホライド塗布の頻度は、通常は年1回、ハイリスクなら半年に1回、さらにリスクが高ければ3か月ごと、あるいは来院ごととに、患者さんの状態によって変えるべきだと説明いたしました。
元記事はnoteのこちらのページです。
https://note.com/tasty_kalmia484/n/nda90709d4489